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目標の達成状況と反省(教育関連は年度・論文関連は年です。)



2022年
年内に論文を7報Acceptさせる。(2年後までに合計60報を目標) → 不達成
創発的研究支援事業に採択 → 不達成
”面白い”授業をする。(オムニバスの講義で、「黒田の回が面白かった」と授業評価アンケートに書かれることが目標) → 達成!

反省
<論文について>
 Science, Nature系列という言葉をここ2年並べてきて、全くもってダメだったため、報数を目標に掲げたが、それすらも達成されなかった。2022年は5報でゲームセット。2023年中に60報を目指すには、2023年5月時点であと8報必要である。研究費の申請を少し減らしてでも今年は論文を書く…!書く…!!

<研究費について>
 創発的研究支援事業に不採択であった。書類落ちなので惜しいわけでもなく、ただただ実力不足。夢を広げすぎてまとめ切れていなかった点など、思い当たる節はあるので2023年ブラッシュアップする予定。(2年連続2度目)

<授業について>
 とあるオムニバス授業にて、「ニコニコ(動画)形式の授業が面白かった。」とコメントをもらった。黒田の授業である、という確証はないが、他にコメントを流す授業をやっているとは聞いたことがないので、おそらくそうだろう。この授業は、2022年度から新たに受け持ったものであり、気合いを入れて授業を作ってみた。テーマは「料理における五感の化学・科学」である(参考:
料理と科学のおいしい出会い Harvard University Science & Cooking etc.)。お肉の最強の焼き方の紹介や、鼻をつまんで桃ジュースとりんごジュースを当てるゲームなど、”楽しんでいただけなのに、気づいたら学んでいた”をコンセプトに構築した。授業の内容は、複数の選択肢から学生たちがその場で選択していく。それにより、学生が自律的に参加できるような仕組みも導入した。池上彰氏の番組や、世界一受けたい授業のように、エンタメとして成り立つ勉強があるのだから、自分でも作れるはずと信じている。
 また、目標を確実に達成するため、保険としてセコいことも試みた。別授業のLMSにて、自分の回の感想を書いてもらった。「講義中ずっと面白かった。」という回答をもらった。嬉しかった。
 それと、2022年度利用していた「comment screen」は実質的に有料化された。パパパコメントは無料だが、ときどき連動しなくなるのとリアクションボタン(絵文字)がないのが苦しいところ。リアクションボタンがあると手軽に押せるが、授業を聞きながらコメントを打ち込むのは、意外とハードルが高いように感じている。課金か。


2021年
Science, Nature系列に掲載 → 不達成
創発的研究支援事業に採択 → 不達成
効果的なオンライン授業の手法の確立&安定的な運用 → 達成!

反省
<論文について>
 Science, Nature系列に投稿すらできなかった。反省。しかし、上手く育てればScience, Nature系列に投稿できるようなテーマが見つかってきている。得てしてそう上手くいかないものだが、がんばっていきたい。論文に関しては3年連続の不達成であるので、もう少し現実的な目標を立てる必要がありそうだ。
 ちなみに、2019年の反省にある
論文はついに日の目を見た。データ量が多すぎてまとめるのが大変だったが、賞味期限切れを迎える前にどうにかできて良かった。

<研究費について>
 創発的研究支援事業に不採択であった。書類落ちなので惜しいわけでもなく、ただただ実力不足。夢を広げすぎてまとめ切れていなかった点など、思い当たる節はあるので2022年ブラッシュアップする予定。有り難くもACT-Xの加速フェーズに採択されたので2022年の研究費には困らないが、なんとか来年度の採択を目指す。

<授業について>
 オンライン授業を上手くできるようになった。iPadの画面をスクリーンに映し、ペンで書き込みながら画面収録すると、対面と録画を同時にできる。そうすることで、欠席者がいた場合には録画を配信できるようになった。引き続き、「パパパコメント」と「slido」を使って授業の相互作用を保つこともできている。「パパパコメント」は調子が悪い時もあるので、2022年度からは同様のソフト「comment screen」を利用することを考えている。


2020年
ScienceもしくはNature系列に掲載→不達成。(投稿はしてみたが全く届かず)
アクティブラーニングを積極的に取り入れる→
達成!(詳細は以下)

反省
<論文について>
 生命化学における新たな溶媒としてイオン液体を提唱した
こちらの論文がNature, Scienceに掲載されうると信じ、投稿した。Scienceでrejectされ、Science Advancesへのtransferを勧められた。「これでSci. Adv.はもはや滑り止めだぜ」と思い意気揚々とNatureへ投稿したのが地獄の一丁目であった。Natureでは即reject、Communications Chemistryを勧められた。しかし納得のいかない私は、Nature Methods, Nature Chemistry, Nature Cell Biology etc. にも投稿、rejectされる。そこで、仕方なく滑り止めのSci. Adv.へ投稿するもなんと痛恨のEditor Reject…!
 なぜかScience Translational Medicineを勧められ、疑問に思いながらも投稿。即座撃沈。Nature Communicationsにも拒否され、JACSに問い合わせするも「興味なし」との回答で、結局Communications Chemistryとなった。 壁は厚い。
 ちなみに、2019年の反省にある論文はまだ投稿できていない。反省。

<授業について>
 本年はコロナの年であった。他の先生方同様、私も苦心した。どんなツールを使って授業を行うか考えたところ、ニコニコ動画の生放送が適しているのではないか、と思いついた。オンラインでも匿名でコメントが流せ、質問をしやすいと考えたためである。実は以前、
京大の水原先生が「パパパコメント」なるニコニコ動画風のコメントを流す授業をやっているという記事を見て、真似したところ比較的好評だったことも一因である。しかし、これは失敗であった。一般人(ひやかし)が入ってこないようにするには、コミュニティを立ち上げて履修学生に登録してもらう必要がある。が、なりたてほやほやの会員である私のコミュニティには履修学生を収容しきれないのである。ただただ迷惑ばかりを掛け、プレミアム会員は退会の運びとなった。
 結果的にはYoutubeの生放送(とそのオンデマンド)とパパパコメントを活用する形に落ち着いた。最初は大変だったが、iPadでパワポ・ワードの画面を映しながら文字や構造式を書き込んでいくと、対面とそれほど変わらないクオリティの授業を展開できていると思う。ただ、PCが重いのかネットが重いのか、パパパコメントは機能しないときもあるようだ。
 閑話休題。本年はパパパコメントの他にも、新規授業でslidoというソフトも利用した。投票ができるソフトで、答えがないような質問に対して投票を呼びかけて意識を高めるのは一定の効果があったように思う。その一方で投票率が悪く、オンラインではひと手間を掛ける気が起きづらいことも示唆された。また、本年でもっとも効果があったアクティブラーニングは、「授業で習ったその一歩先の環境問題について、youtubeに5分程度のプレゼンをアップロードしてもらい、全員で視聴する」というものであった。私からのフィードバックに加え、良いプレゼンにはパパパコメントでコメントが付いた。鋭い意見や、感心するような考察もあり、それを全員でシェアできたことはとてもよかったように思う。事前に注意したおかげか、誹謗中傷も出ず有意義な会となった。


2019年
論文8報+IF10以上1報→不達成。(6報、IF10届かず) 
授業の質を上げる→
達成!(授業満足度平均: 7.2 → 8.3/10)

反省
2018年度と比べ、授業の質は向上した。様々な先生からアイディアをいただき、少し良い授業ができたのではないか。その一方、論文に関しては数・質ともに目標値に届かず。その背景としては新たな分野の実験を立ち上げたこと、資金獲得に奔走したこと、新規授業だったために準備への時間配分が多めになってしまったことが挙げられるが、言い訳に過ぎないだろう。その証拠にJACSへ投稿しようとした論文の最新ファイル名は「text_0327.doc」となっている(本日は2月3日)。2020年も新規授業があるが、実験の大規模立ち上げは予定されておらず、研究費も死なない程度にありそうなので論文執筆へのウェイトを上げていきたい。一応、2020年発行が1報と、2月3日に投稿が1報(IF10以上)なので、本音としては目標達成に近いということで勘弁して欲しいが不達成は不達成である。


2018年
論文を10報出す!→達成!(11報)






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