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研究について

黒田グループでは、植物バイオマスや細胞・微生物、酵素・タンパク質といった生命にまつわるマテリアルと、イオン液体とを利用してエネルギー問題や医療問題の解決へ向けて研究をしています。イオン液体は水とも有機溶媒とも異なる、「第3の液体」として知られています。その特徴として、バイオマスを簡単に溶解したり、微生物への毒性がほとんどなかったり、酵素反応の平衡状態を変えたりすることが挙げられ、生命系マテリアルととても相性が良いことがわかってきています。そういったイオン液体の特徴を利用して、植物バイオマスから次世代バイオ燃料を作ること、細胞を凍結保存してこれまでにない細胞バンクを作ることなどを目標に日々、研究しています。


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黒田グループの特徴

黒田グループでは、幅広い知識・技術を使って複数の分野に跨がる問題の解決に取り組んでいます。酵素反応や微生物発酵、細胞培養などに関わるライフサイエンスと、イオン液体の合成などに関わる有機化学と、イオン液体と細胞膜の相互作用などに関わる分析化学・物理化学などをフル活用して問題の解決に取り組んでいます。これを逆に捉えると本グループでは、様々な分野の科学を駆使しなければ解決できないような難しい問題にチャレンジし続けているということでもあります。本グループはバイオ工学コースに所属していますが、生命だけではなく幅広い分野を学び、難しいけれど重要な地球レベルの問題へと挑戦しています。その挑戦を通じて、社会に出てからもマルチに活躍できる人材を育てています。


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研究室生活について

黒田グループは、みんなでわいわいと楽しくやりつつも、自主性の高い研究室です。研究を極めたい人や異文化を学びたい人は好きなだけ学ぶことができます。趣味やアルバイトとうまく両立したい人も先輩や先生と相談しながら、自分なりのペースで頑張ることができます。具体的なイメージはぜひ、『島田さんの一年』と『酒井くんの一日』を見てみてください。


『島田さんの一年』

『酒井くんの一日』

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学生自身がハイレベルな研究をして、国内外の学会に参加して賞を取ったりもしています。また、2017年にはドクターコースの卒業生も出ていますし、2021年からもドクターコースの学生が頑張っています。ソフトボール大会の時期は練習をしたり、たくさん飲んだり、学びも遊びも全力で楽しんでいます!

 



研究室見学について

基本的にいつでも研究室見学ができますので、黒田までメールにてコンタクトを取ってください。3年生はいくつかの研究室を見学してみると、自分に合った良い研究室を選べるかと思います。周りにも黒田研究室を見学したい人がいれば、ぜひ誘って来てください。
メールアドレス:kkuroda at staff.kanazawa-u.ac.jp (at を@に置き換えてください。)

 



研究室へ入るためには

本研究室は、金沢大学 理工学域 生命理工学類(生命理工学専攻) バイオ工学コースに属しています。以下に研究室への入り方を記載します。

1. 金沢大学への入学希望者
 生命理工学類へご入学ください。2年生進学時にはバイオ工学コースへ進学し、4年生になるときに本研究室をご希望ください。入学後、早めに研究室で研究を開始することも可能です。

2. 金沢大学 生命理工学類の1年生
 2年生進学時にバイオ工学コースへ進学し、4年生になるときに本研究室をご希望ください。早めに研究室で研究を開始することも可能です。

3. 金沢大学 生命理工学類バイオ工学コースの2、3年生
 4年生になるときに研究室の希望調査があります。本研究室をご希望ください。早めに研究室で研究を開始することも可能です。

4. 高等専門学校の学生
 金沢大学 理工学域 生命理工学類 バイオ工学コースへご編入ください。大学4年生になるときに本研究室をご希望ください。編入後、早めに研究室で研究を開始することも可能です。

5. 他大学および高等専門学校 専攻科の学生
 金沢大学 理工学域 生命理工学専攻 バイオ工学コース、本研究室を希望して大学院入試をご受験ください。

全てのケースにおいて、事前の相談等いつでもご連絡をお待ちしております。
メールアドレス:kkuroda at staff.kanazawa-u.ac.jp (at を@に置き換えてください。)

 



卒業後の進路

卒業生の進路としては「大学院博士前期(修士)課程への進学」が多く、90%程度です。残りの10%程度の学生は「就職」を選択しています。就職する場合には企業への就職が一般的になります。


2年間の大学院博士前期課程を修了後は、バイオ技術に関連する食品、製薬、医療関連といった企業、または、化学製品、エネルギー・環境関連などの製造や情報関連の会社への就職が多いです。その一方で、IT系などへ就職した学生も複数名います。皆さん、研究内容に加え、研究室で培った「理系的思考能力・課題解決能力」を生かして活躍しています。

就職先の例)三菱ガス化学、ライオン、資生堂、docomo、コスモ石油、ダイキン、経産省、ADEKA


さらに3年間の博士後期課程に進学し、研究を究める学生も多くいます。そのような学生は、企業・大学にかかわらず、世界という舞台でトップレベルに活躍しています。(博士後期課程へ進学の場合、十分な金銭的援助を国・大学から受けられる可能性があります。詳しくはご相談ください)

就職先の例)コスモ石油、サントリー、旭化成

 

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